第25代総长 松本紘
公开シンポジウム「贵顿ネットワークの展开と大学教育改革の方向性を问う」の开催にあたりまして、京都大学を代表して、一言ご挨拶を申し上げます。
今回のシンポジウムは、本学の高等教育研究开発推进センターが「相互研修型贵顿共同利用拠点」という名称で「教育関係共同利用拠点」に认定されましたことを机会として、今后の贵顿ネットワークと大学教育改革の在り方について皆様とご一绪に考えるべく、企画いたしました。
京都大学は、研究大学としてすでに一定の评価を得ていますが、教育面でも、これに见合う体制を整备したいと考えてまいりました。なかでも、教育の担い手の成熟を支える贵顿につきましては、かなりの力を注いできました。たとえば、京都大学で薫陶を受けて高等教育に职场を求めようとする若い人たちのためのいわゆる「プレ贵顿」につきましては、それなりに整备されたシステムを作り上げつつあります。また、一般教员を対象とする贵顿につきましても、この10日に开催する「全学教育シンポジウム」や各研究科での事业など、さまざまなプロジェクトを実施しています。今年度はこれに加えて、「新任教员のための教育セミナー」を一昨日に実施したところです。
これらの学内での仕事を基盘として、高等教育研究开発推进センターは、「関西地区贵顿连络协议会」を130校以上の参加を得て组织してきました。毎年3月に开催する「大学教育研究フォーラム」には、全国から550名以上の参加者を得ています。さらに、明日开催される「贵顿ネットワーク代表者会议」には全国の17ネットワークが参加されますし、「若手贵顿研究者ネットワーク」にも70名以上が结集されています。本日会场においでの方々の多くは、関西地区贵顿连络协议会、贵顿ネットワーク代表者会议、若手贵顿研究者ネットワークの関係者であるとお闻きしています。
このたび京都大学が教育関係共同利用拠点に认定されましたのも、「これまでの成果を十分に活かして贵顿の组织化をより一层进めるように」という意図によるものと受けとめています。それでは、贵顿の组织化をどのように进めるべきか。本日のシンポジウムでは、まずは贵顿拠点の在り方について京都大学の见込みをお话しし、それについて、もっともふさわしい方々のコメントをいただく形で、议论を进めます。
酷暑の一向に衰えぬなか、本日のシンポジウムに参加いただきます绢川正吉先生、寺﨑昌男先生、天野郁夫先生、舘昭先生、羽田贵史先生、それに文部科学省大臣官房审议官小松亲次郞様に、お礼を申し上げます。このように高等教育の世界で最も大切な方々の参加を得ることができましたことは、京都大学の代表者として大きな喜びとするところです。大所高所から、しかも现実にしっかりと结びついた形で议论が进められるものと期待しています。このように强い期待を述べまして、私の开会の辞とさせていただきます。
関连リンク
高等教育研究开発推进センターが公开シンポジウム「贵顿ネットワークの展开と大学教育改革の方向性を问う」を开催しました。(2010年9月7日)