ヒガラはシジュウカラの警戒声から天敵の姿をイメージできることを解明 -鳥類における他言語理解-

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铃木俊贵 白眉センター 特定助教は、鸟类が他种の警戒の鸣き声から天敌の姿をイメージする能力をもつことを実験により明らかにしました。

多くの动物は天敌(捕食者など)に遭遇すると特别な鸣き声を発して警戒します。この鸣き声(警戒声)は、同种の仲间に危険を伝えるだけでなく、周囲に暮らす他种の动物にも警戒行动を促すことが知られています。本研究では、ヒガラが他种(シジュウカラ)の警戒声に反応する际、天敌の姿をイメージし、その意味を理解していることを実験によって明らかにしました。私たちは外国语を理解するとき、単语の指示する対象や概念をイメージしながら解釈します。动物たちも同様の能力を使って他种の音声(他言语)を理解していることが、今回初めて示されました。

本研究は、野生动物の高度なコミュニケーション能力を明らかにしただけでなく、私たちの言语能力の起源や进化に迫る上でも重要な成果です。

本研究成果は、2020年5月15日に、国際学術誌「Current Biology」のオンライン版に掲載されました。

図: ヒガラはシジュウカラのヘビ特异的な警戒声からヘビの姿をイメージし、探索に用いる

详しい研究内容について

书誌情报

【顿翱滨】

Toshitaka N.Suzuki (2020). Other Species' Alarm Calls Evoke a Predator-Specific Search Image in Birds. Current Biology, 30(13), 2616-2620.e2.

  • 朝日新聞(5月15日夕刊 9面)、産経新聞(5月15日 22面)、日刊工業新聞(6月8日17面)、日本経済新聞(5月20日夕刊 13面)および読売新聞(5月20日 26面)に掲載されました。