中野智之 フィールド科学教育研究センター准教授、西山絵莉菜 大阪市立大学学部生(現:大阪公立大学修士課程学生)、髙野剛史 目黒寄生虫館研究員の共同研究グループは、ニセクロナマコに寄生するセトモノガイ属(Melanella)巻贝类を体外から2种、体内から2种の合计4种発见しました。分子系统解析により、体外の2种はクロナマコヤドリニナ M. kuronamakoとM. spina、体内の2种は未同定种Melanella sp. AとMelanella sp. Bである事が分かりました。このうち、M. spinaは本邦初记録であり、さらに1种のナマコ类がセトモノガイ属に体内外のどちらも利用されるのは世界初の事例です。
本研究成果は、2025年6月18日に、国際学術誌「Zoological Science」にオンライン掲載されました。

「セトモノガイ类は形态の违いが见分けにくい一方、まだ名前のないものも含め膨大な种数があり、研究者泣かせのグループです。今回、その多様性の一端が解明できたことを嬉しく思います」(髙野刚史)
【顿翱滨】
【书誌情报】
Tomoyuki Nakano, Erina Nishiyama, Tsuyoshi Takano (2025). Co-Occurrence of Gastropods of the Genus Melanella (Mollusca: Eulimidae) Parasitizing the Black Sea Cucumber Holothuria leucospilota in Central Japan: Implications for Their Geographic Distribution and Parasitic Ecology. Zoological Science, 42, 4.